その時、「げっ!」と後悔した。 フライパンに、油を引くのを忘れていた。 秀の心配通り、目玉焼きになる予定だった卵達は、 少しもしないうちにフライパンから離れずにグズグズに固まった。 慌てて、フライ返しで卵を突いてしまった事も手伝い、 卵は崩れて汚らしくフライパンにくっついてしまった。 「あーあ……」 秀は、火を止めて仕方無くそれをフライ返しで剥がし、皿に移した。