ふと体を起こすと、少し離れた場所で誰か二人が、 倒れ込んだのが目に入った。 上に乗っているのは、先ほど自分を連れて行こうとしていた血まみれの青年で、 組み敷かれているのは、一樹だった。 一樹は、顔にナイフを突き立てられそうになっているのを、 刃の部分を直接握り締めて必死に抑えていた。