一樹は、反射的に銃の先でナイフを弾いた。 その隙に、ミツキは一樹との距離を一気に詰めた。 引き金を引くものの、一発目はミツキには当たらなかった。 そして、 「ぐっ!」 ミツキが握っていた刃物が、一樹の手の甲をなぞった。 トンファーに似た形状で、鉄棒の部分が上下とも刃になっている、 見た事もない武器だった。 手袋が破けて、血が線になって散った。 その所為で、額を狙った二発目の弾丸は、ミツキの肩を掠めた。