幸いにも、光が時間をくれた。 リーナは、その皮肉を笑った。 「ふふっ……答えてどうなるの? それであんたに何が出来る?」 「さあね。 だけど、知らないことには、何も出来ないのが現状でさ。 知ってから何をするかは考えるよ」 少しずつ、少しずつ、ナイフは袖の中を滑って行く。 「ねえ」 光が、銃口を額にぐいっと押し当て、答えを促した。 それほど殺す気がないくせに、武器を手に迫る。