ナイフの残りは、あまりない。 袖に隠してある一本と、ベルトに固定してある数本のみだ。 しかし、ホルダーに伸ばした手は、もう光の視界に入っている。 もう片方の手では、ベルトには届かない。 リーナは、もう片方の手で袖の中を探った。 ナイフは、袖を大きく振れば簡単に出てくる。 だが、今それは出来なかった。 慎重に、慎重に……今度こそ、失敗しないように。 「さてと、そろそろ説明して貰おうかな。 君は何者だ? どこから来て、何で晴喜を連れて行こうとしてる? 村田との関係は?」