「でしたら、中庭に続くガラスのドアが使えませんか?」 『鍵を壊せば何とか……』 一樹の応答の直後、勢い良くガラスが割れる音がした。 『こらっ、勝手に何やってんだ光!』 『だってよー、こうした方が早いしー……』 『誰かに気付かれたらどうするつもりだ!』 『誰かって誰?村田が捕まってるんなら、もう心配なくね?』 『注意は、しすぎるくらいで丁度良いんだ』 『そんなん、まどろっこしい……』 『言う通りにしろッ』