「そうなんですよ! 僕はただ、あなた達に現状を説明をして来いと、言われただけだったんです。 それが、いきなり進藤さんに引っ張られて、 『俺達は忙しい。人手が足りないから、お前が行け』 と、一気に必要最低限のものだけ渡されて、こんな事に……。 僕はただ、通路を歩いていただけなのに……」 藤原の一人称が、完全に『僕』になっていた。 再び、車内がしんとなった。