一樹は、途中でその言葉を制した。 「つべこべ言わずに、早く連れて行け!」 「了解、しました……」 彼は渋々頷き、 「では、車を出します。ついて来て下さい」 「当然だ!」 光は、怒鳴った一樹を眺めながら、誰にも気付かれないように笑った。 いっちゃんが、こんなに必死なの初めて見た……。 何となくそれが、嬉しかった。