意識が無く、冷たい床に横たわったままだった晴喜の姿を思い出すと、 それだけで胸が騒いだ。 晴喜の作った人形は、どれも皆晴喜に似ていたのだ。 だから、惹かれた。いや、どちらが先だったかは、もう覚えていない。 結局、晴喜が突然オークションにかけた人形は、 ほんの一体しか落札出来なかったが、それでもいいとさえ思えた。 何しろ、今自分の手の中には、『本物』がいる。