村田は、汚いものが大嫌いだった。 それが例え物でも、生きている虫や動物や人間だったとしても。 誰にも言った事は無かったが、汚いものは、その存在すら許したくなかった。 特に、死体など大嫌いだった。 放っておけば、バクテリアに分解されてどんどん醜くなっていってしまうもの。 価値の無い、ただの塊。 彼はいつしか、親の用意したレールの上を歩き、 いつの間にか執行所の人間になっていた。 歳の割には、素晴らしい出世だった。