意外にも、進藤はそう続けた。 二人の胸に、ぐさりと刺さる。 今までそんな素振り、見せなかったくせに……。 「まあ、今はそんな事どうでもいい」 進藤は、ある部屋の前で立ち止まった。 一樹は記憶を巡らせた。 確か、ここは拘置所のような部屋で… …執行を待つ死刑囚が、護送されてきてから、入る場所……。 「この中に、村田がいる」