一樹は、静かに言った。 「馬鹿」 「ティッシュ頂戴」 「持ってねーよ」 「ならその上着頂戴」 「自分の服で拭け」 「いいから拭かせろよ!」 「馬鹿、こっち来んな!」 動き出した光から逃げるように、一樹は立ち上がった。 その時、 「お前達、朝から何を騒いでいる」 呆れ返った声が、背後でした。