何か、使えないだろうか。 金属の部品……。何でもいいから……! 縋るような気持ちで、晴喜は鉄格子を見つめた。 この手錠さえ無ければ、今すぐにでも逃げられるかもしれないのに……! そこで、気付いた。 鉄格子の窓枠が、劣化している事に。 細い釘が一本、飛び出していた。錆びの浮いた釘だった。