「……畜生」 晴喜は、一旦背伸びを止めた。 靴が足に合わなくて、いつまでも背伸びの体勢を保つのが辛かった。 「村田の野郎……私をどこに監禁してるんだ、っつーのよ!」 晴喜は、感情に任せて鉄格子を殴り付けた。 ぐわああん、と鈍い音が響いた。 古い鉄格子だったが……拳は痛かった。 「ちっ……」 晴喜は、何とか手錠だけでも外せないものか、と思い始めた。