晴喜は、頷きも喋りもしなかった。 ただ、微笑む彼を睨んでいた。 すると村田は、表情とは裏腹に、突然また鎖を引っ張った。 晴喜が、また転ぶ。 「じゃあ、行ってくるよ……」 うつ伏せに倒れた晴喜の目の前で、扉が閉まった。 「……何よ、あいつ……」 不気味な愛情と暴力。 しかし、何故か晴喜はそれに覚えがあった。