「……ええ、私、去年の十二月に引っ越して来たんです。 一樹さんは、いつ頃からいるんですか?」 「二年くらい前……だと思う」 「私、一人暮らしなんて初めてで… …もう三ヶ月になるんですけど、 今でもまだ不安なんです。 一樹さんも、ずっと一人なんですか?」 「うん」 「じゃあ、一人暮らしの先輩だわ…。 色々教えて下さいね」 「あー…」 自分に教えられる事など一つも無い事を、 一樹は出されたお茶と一緒に飲み込んだ。