「それは、『青山幸枝』の事だね?」 独り言のように、一樹は続けた。 「そう……です。 今考えると、やっぱり俺が変わったのはその時だった。 ……以来、俺は幸枝を殺した団体を追おうと思ってた。 だけど、寮に来ても今までと何も変わらなかった。 それどころか、支配が前よりも強くなっただけで、 守らなきゃいけない決まり事も、やらなきゃいけない事も増えた」