所長室に呼び出された一樹は、反抗こそしなかったものの、 手錠を嵌められ、所長と向き合って座っていた。 「君を呼んだのはね、ちょっと訊きたい事があるからなんだ」 所長は、俯いていた一樹に言った。 「返事くらいしろ」 後ろから、進藤が小声で言ったが、一樹はずっと、黙っていた。