謝られたその言葉に、 どうにももう自分がリンゴを拾う事を、 前提とした意味が入っているように思えて、 一樹は何となく拾わざるを得なくなっていた。 彼は屈んでリンゴを拾い女性に手渡そうとしたが、 大きな紙袋を両手で抱えている事を忘れたのか、 彼女もリンゴを拾おうと前屈みになり、 案の定袋の中身がごろごろとラクダ色の人工石材の床に落ちた。 「………」