『注射器を構えるのは、パフォーマンスでいい。 お前が囚人の腕に刺そうとした瞬間に、煙幕を張る。 それで騒ぎになった時に、お前は逃げればいい。退路は俺達が作る。 ただ、それでも清掃班が取り押さえて来るかもしれな。 いけど、それは頑張って振り切れ』 大丈夫。ちゃんとやれば、失敗はしない。 晴喜は三つ編みの先端を上に持ち上げ、巻き付けるようにピンで留めた。