光は、ベッドの下で毛布に包まっていた。 いつの間に床に落ちたのか、 それでもしっかりと毛布を握り締めている自分に感心する。 昨晩は、ずっと眠るまで手首のかさぶたを触っていた。 もし少しでも気分が悪ければ、また切っていたかもしれない。 だが、一樹が寮に来て以来、光のリストカットは止まっていた。 切る理由が無くなったからだった。 少なくとも、今のところは。