一樹は、はっとして目覚めた。 ……何だ、今の夢は。 しばらくは何も思い出せなかったが、頭が覚醒するに連れて、徐々に内容が蘇って来た。 これは、ただの夢じゃない……昔、実際にあった事だ。 一樹は、先月ほど前に起こった時と、同じ感覚を味わっていた。 自分の記憶に嵌められた枷が、壊れていくような…… そんな、何かを思い出す音。