「失礼します」



室内では、所長がのんびりとコーヒーを飲みながら、紙の束を読んでいた。




そして、進藤の姿を見ると顔を顰め、





「……君、十分も早いじゃないか」




「はあ」






急に、ぷんぷんと怒り出した。