その音を合図に、清掃部と遺体収容班が、 部屋の中に一斉に飛び込んで来る。 彼等は、機械的に『それ』を片付け始めた。 一樹は、清掃部のメンバー達と一緒に入って来た、 進藤に軽く会釈をした後、部屋を出た。 死刑囚の強制処分、もとい処刑。 これが、仕事。 一樹の日常だ。