カラカラライフリズム

そして、仕方無く樋口が晴喜に事情を話すと、
彼女は興味無さそうに、


「勝手にすれば」


と言った。


その様子をまた樋口が話すと、
あまりの素っ気無さに、人形を欲した男は若干拍子抜けだったが、
彼は何度も礼を述べ、代金を支払うと言い出した。


金銭面となると、
いよいよ樋口もどうしたらいいのか分からなくなった。


何せ、人形の材料費は全て、
晴喜のそれまで手つかずだった給料から差し引いていたため、
それまでに計算した事も無ければ、
一体の人形の価値など分からなかった。