「………」

「返事、したくないならしなくていい。
……起きられるか?」

一樹は無言で布団から這い出て、
膝を抱えて座り直した。


樋口は足を使って、丸椅子をがががっと寄せて、座った。

そして、



「…例のハッキング。

やっぱり青山幸枝の仕業だったぞ。
端末のタイプが一致した。

…ただ、一つ重大な事も発覚したよ」