「それで、会えるのか!?」

「ん~」

 急かすように聞いてくるアキトを横目に携帯を取り出した。

「日本にいるらしいんだよね」

「マジか!?」

「電話してみる」

「てめっ! 番号知ってんなら教えろよ!」

「バカか。簡単に教えられる訳ねーだろ」

「それもそうだけどよ……」

 悔しげな顔の友人に言い放ち、相手が出るのを待つ。