お姫様のガーディアン

「……」

 彼はふと、嫌なことを思い出す。その刹那──ガチャリ!

「捕まえた」

 ニッコリと笑うレオン皇子の手には手錠。

「お前か」

 左手に手錠をかけられたベリルは、眉間にしわを寄せてレオンと目を合わせる。

「うげっ!? あいつまだ帰ってなかったのかよ!」

「あちゃ、予想外の展開」

「まずいな」

 ランカーは、ノエルとアライアを別の場所に促した。

「俺たちはどうする? 助けるか?」

「こんな所で騒ぎになったら大変だよ」

 周りにいる人々は、まだ2人に気付いていない。

 手錠でつながれた人間がいる事に気付いた人々がどう動くのか……ダグラスたちは警戒した。ベリル本人に任せるしかない。