お姫様のガーディアン

 そうして、ノエル王女は観光の先々で心強いガードと恋人と案内で、今までにない笑顔を見せた。

「ノエル王女は可愛いねぇ~」

「だね」

 ニコニコと発したアキトに賛同するように、ダグラスも相づちを打つ。

「いい思い出になる」

 ランカーが微笑んでノエルを眺めた。

「俺はベリルさんに会えたから万々歳だけどね」

 頭の後ろで腕を組んでベリルを一瞥(いちべつ)した。そんなアキトにダグラスは薄笑いを浮かべる。

「その本人が一番、損したかもね」

「へ?」

 言われて考える──

「あ!」

 レオン皇子の事を思い出した。