夜7時。 あたしは、暗い夜道を1人歩いていた。 足は……勝手に家へと向かっている。 やっぱりまだ未練が有るんだと実感した。 タッタッ―― 後ろで足音が聞こえる。 振り返ると、ニット帽を被った男性。 嫌な予感がする…――