「アハハ！」


金を拾うと、拓馬は再び歩き出した。


大股でしばらく歩いていると、洞窟が見えてきた。


「おっ、洞窟かー」


何の恐怖も感じず、中に入ろうとする拓馬。


そのとき、後ろからガシャガシャという音が聞こえる。


「お、この音は……」


振り返って待っていると、ガイコツが現れた。


「でたな、このヤロー！ぶった切ってやる！」


剣を構える拓馬。しかしガイコツも剣を持っていることに、子猫のときとは違って恐怖を感じた。


「くっ……大丈夫、俺は強ぇ！」


そう言い聞かせ、グッと剣を握る拓馬。


「うおおお！」


声と共にガイコツに剣を振りかざす拓馬。


しかし、あっさりと持っていた剣で止められてしまう。


キン！という金属音と共に、手がしびれる。


「うっ」


二歩下がる拓馬。そのとき、ガイコツが剣を振り下ろす。


サッと剣を頭上に掲げ、それを止めようとする拓馬。