「くそ!竜太!竜太!」


地面を殴りながら泣き叫ぶ拓馬。急に、スッと立ち上がった。


「もう、アークデーモンなんて、どうでもいい……あいつら、皆殺しにしてやる」


そう呟いた拓馬は、再び階段を下りようとした。


そのとき過ぎる、竜太の言葉。


『目的は、アークデーモンを倒すことだ』


『一人が動けなくなったとき、見捨てて行け』


拓馬はギュッと目を瞑り、首を横に振った。


「俺は、できない……そんなこと、できない!竜太!お前の恨みをはらす!それが、俺の目的だ!そうだろ!お前は俺を助けてばっかで、俺はお前の為に何一つしてねぇ!そんなの不公平だろ!違うか!」


「確かに、違わないな」


泣きながらそう叫んだとき、拓馬の背後から声がした。