「まぁ、お前の言った通り、もう無ぇもんは仕方ねぇ!大丈夫だ、俺とお前でやりゃーなんとかなるかもしんねぇ」


「……ああ、そうだな」


竜太の言葉に励まされた拓馬は、グッと拳を握った。


大丈夫、俺と竜太なら、やれる……


「見えた!あれだ」


竜太の言葉に、遠くを見た。


そこには、大きな城がそびえ立っていた。


その大きさは、まるで終わりがないように見えた。