「お前、まさか……落としたのか?」


「え……」


表情が曇る二人。


「バカヤロー、何やってんだよ!あの剣がねぇと、アークデーモンには勝てねぇぞ!」


「そんな、怒鳴らないでくれよ……」


「怒鳴るに決まってんだろ!どうすんだよ!」


「だって……あ!」


そのとき、拓馬のすぐ足元に、緑の石が落ちていることに気づく拓馬。


急いでそれを拾い、竜太に差し出す拓馬。


「あった、竜太!足元に!」


「……脅かすなよ」


安堵の息を漏らす竜太。


「じゃあ、光の石も出してくれ」


「……え?」


竜太のその言葉が、理解できなかった拓馬。


「光の石?」


「ああ」


「何だよ、それ?」


「何って……お前の石だろ。最初の町に売ってたろ」


「最初の町って……あ!」