「は?」


外の光景に、目を疑った。


ルカと竜太が、剣を交えている。


「拓馬!こいつ、やっぱりモノマネだった!」


竜太が、大声で呼び掛けてきた。


「嘘よ、拓馬、竜太がいきなり切りかかってきたの!私を信じて!」


ルカも必死に拓馬に叫ぶ。


「拓馬、耳を貸すな!こいつが、俺を殺そうとしたんだよ!」


「え?え?」


何がなんだかわからない拓馬。


ルカと竜太を、交互に見る。


二人とも、真剣だ。


「拓馬!私を、信じて!」


「俺を信じろ、拓馬!」


そのとき、ようやく理解する拓馬。


つまり、どちらかが嘘をついていて、どちらかがモノマネ……


そう考えると、ギュッと唇を噛む拓馬。


「どっちだ……」