―――そうだ。全部思い出した。 「いや、そこのネコを探しに…」 「そっか。」 「なぁ、お前は俺のことって覚えてるか?」 「覚えてるって… 今日、となりになったクラスメートの林夕希君…」 「いや、その…」 「あるいは、幼稚園の頃仲良しだった、ゆう君?」 「…そ、そうだよ。なんだ、すっかり忘れられてると思った。 じゃぁ、このネコも覚えてるか? 実は、小さい一緒に飼ってたナッツってネコだぜ?」