…でも…。



「井坂、ありがとっ!」




「…おう…?」




「あたしはほんとになーんもないからっ!ねっ?
 あんたに心配されるとか…あたしも落ちたもんだわー。」



「なっ!?」



「冗談だってっ!じゃあ…あたし帰るね。」



「…おうっ!………ほんとになんかあったら言えよ?」





「…うん。」




井坂は軽く笑って帰って行った。




…変なの。



井坂って時々優しいんだから。