その時。


ドンッ



「ひゃあっ…!!」



誰かに押され尻もちをつくあたし。




「痛ぁ…。」



誰じゃ一体っ!!



あたしはぶつかってきた少年をキッと睨んだ。


その瞬間。


その怒りはドキドキに変わった。



「…あ…あ、もももしかして…??」



あたしが口をパクパクしながら少年を指差す。



「…チッ」



少年は小さく舌打ちをして逃げ出した。