「………家、来る?」 「え…?」 結城くんが珍しく驚いたような声を出す。 「あたしん家!」 あたしはそう言って自分を指さす。 「……マジ?」 「うんっ。」 姉ちゃんと約束しちゃったし…。 連れてこなきゃアメリカ行かされちゃうし…。 あたしと結城くんは路地を出た。 結城くんは、バレないようにジャンバーの帽子をかぶっている。