「ちょっ…。」






結城くんとあたしの後ろからには、大量のファン。





…なんか前にもこんなことあった気がする。





…その時のあたしは、ファンの中の一人で。





あの女の子達にまぎれて結城くんを追いかけてた…。




でも…今は……。






「…こっちっ!」




「へっ!?」



結城くんは狭い路地裏の端っこにあたしを引っ張る。