イーストエンドの大衆酒場というとごろつきのたまり場であるような書かれ方をよくする。

 昨日のストーリーペーパーがまさにそれだ。

 中産階級向けのゴシップ満載の紙切れ。どうにも好きになれない。
 
 どうせならこちら側、友人も多くいるイーストエンドに出回るような夢にあふれた、上流階級の生活を覗き見るようなものがいい。

 どうせフィクション。それなら夢を見たいものだ。

 さて、件の酒場でこの手紙を書いている。

 最初に書いたイメージなどここには無く、むしろ労働者階級の皆が一日の疲れを忘れるために馬鹿騒ぎをしに来る場所と言った方がいい。

 皆、気のいいやつだ。

 ほとんどが隣接した宿場の客であるためか、連帯感が強い。