電車は、あっという間に見えなくなり、あたしはその場に座り込んだ。


涙が止まらない。


ふいてもふいてもどんどんあふれてくる。


泣いているあたしを由香里さんはそっと抱きしめてくれた。


「良く我慢したね」


そう言って、優しくあたしの頭を撫でた。