何時間座り込んで泣いてただろう…。

あたしは鼻をすすりながら目を真っ赤にさせてぼーっとしている。

すると頬に温かいものが触れた。

「大丈夫か?」

ふと、隣を見るとスーツを着た男の人が心配そうな顔であたしを見ていた。

あたしはまた下を向いた。

「おし!おいで」

彼はあたしの手をひき、車の前まで連れて行った。