「でも、ちゃんと夢に近づいてるな」

ライは嬉しそうに言った。

「俺も行っていいか?」

『え?』


「渚の歌、聴きたいし。由香里さんにも久々に会いたいし」

ライが…あたしの歌を聴いてくれる。

『ほんとに?』

「うん」

あたしは嬉しい気持ちがあったけど少し不安だった。

そして、あたしは曖昧な気持ちを残したままバイト先に向かった。