夜に降る雨は
光を奪い闇という名の
色をつける

冷たく
絶たれた望みばかりで

希な望みなど
微塵も感じさせる事などない

夜の雨は
きっと悪魔の涙だと
言ったあの子は笑ってた


不釣り合いな
言動は 雨の色をより
濃いものにし
アスファルトに
打ち付けては消えていった



.