公園の近く? 俺んちと正反対じゃん。 まぁ、学校出たときから 分かってたことだけど。 「あ…あの!!」 急に立ち止まって 俺を遠慮がちに見上げる七瀬。 …まだやっぱり 呼び捨てはなれねぇな。 …じゃなくて。 止めろよその顔。 めっちゃドキドキするから。 「ん?」 この状況で平常心を保つことは あの航大を一日中黙らすくらい 到底無理なことで。 そんな短い返事しかできない。