あれから2年。


昨日卒業式があった。


あたしは、はれて無事に卒業。



それで、今日翔ちゃんが帰ってくる。

会うのは2年ぶり。

でも、毎日電話はしていた。



「じゃぁ、いってくるね。」

「けーちゃん!!どょこいきゅの?」


あたしが、玄関に手をかけたときに、おいっこの詩が話しかけてきた。

詩は、柊兄と星葵ちゃんの息子。

柊兄に似ずに可愛い男の子。


「詩、けーちゃんねちょっと、遊びにいってくるね?」

「かえってきちゃら、あしょんでね?」

「わかった。じゃぁ、いってきます。」

「いってらっちゃい。」


あたしは、待ち合わせの場所まで急いだ。