――― 「今度さ、説教のお礼に部屋の掃除してあげるよ」 「マジで?助かる」 「いつがいい?」 「いつでも」 この人の為に、自分が出来る事をしてあげたいと思った。 この人が喜ぶ顔を見ていたいと思った。 そしていつか、もっと近くて物が見てみたいと願った。 少しずつ、ほんの少しずつだけど、本音で話せる関係になれればいいと。