危険な彼女

「とにかく、君がいるから桜は学校を楽しいと思えているんだ。


だから、一言言わせてほしい」




すると、梓さんはそっと手をのばし、俺の手を握った。



そして、まぶしいほど爽やかな笑顔で言う。




「ありがとう、桜の友達になってくれて…」




――!




「そ、そんな…


俺はお礼をされるようなことは何も………」




俺は慌てて空いた手を振った。



しかし、それでも梓さんは握った手を離してはくれない。





「君が気づいてないだけだよ。


現に、桜にとって、君といる時間はかけがえのないものになってる」





「………?

かけがえのないものって…?」




「そのままだよ。


桜は君という存在がかけがえのないものになっているんだ」





「俺……が………?」




「だから、これからも、君には友達をやめないでほしい。


………桜のためにも」