「あぁ、疲れた………」




奈津は机に顔を伏せてため息をついた。



あの後、結局奈津は全速力で再び紅茶を買いに行くことになった。



ちなみに、再び自腹だったりする。




急いで行ったおかげで、何とか桜のオッケーをもらえた。



それにしても、朝っぱらから屋上で紅茶を飲みたいだなんて迷惑な話である。



こんな生活してたら体もたない、と奈津は頭を抱えた。



次いで、思わず、無事に卒業できるのか?、などと考えてしまった。




「不安だ…」




机に顔を伏せたまま、奈津はポツリとつぶやいた。



そんな感じで、奈津はネガティブな思考を巡らせる。




そのときであった。



誰かが奈津の肩を優しく叩いた。




「ん………?」




奈津は顔を机に伏せていたので、顔を上げ、目をこすりながら相手の顔を確認する。



徐々にピントが合い、その相手が誰なのか分かった途端、奈津は穏やかな表情に変わった。




「何だ…

亜紀か………」